相対化する力
今日は五月晴れ。
雲一つない青空の下で新宿御苑の日本庭園の緑は一層深みを増していました。
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先日参加したあるカウンセリング(心理療法)の勉強会で、スーパーヴァイザーの先生がスクール・カウンセラーの方に対してこんなことをおっしゃってました。
「江戸時代には学校というものはなかったんだよね。
だから、歴史的に見ると、学校というのは流行りものと言えるね。
最近不登校が増えているというのは、学校が人気がなくなって、流行が終わりに近づいているともいえる。
そんな風に考えると、良いスクール・カウンセラーになれるよ。」
言い回しは正確ではないけど、ざっとそんな感じの内容。
随分ラディカルな考えでしょうか?
でも、長い目で見た時に、昔は正しいと思われていたことが時代の流れと共に実は間違っていたと言われるようになったことはたくさんあります。
私がよく思い出すのは、その昔部活動でスポーツをするときに、「水を飲んではいけない」と言われたことです。
今だったら熱中症になってしまわないように「水はこまめに飲みましょう」と言われますよね。
あの時我慢してた自分はなんだったんだ~!と、当時の先生に抗議したい気分になります。
何かの問題に苦しんでいる時は、ひとつの「正しい」「こうあるべき」という枠にハマり込んで、それに沿えない自分が苦しいんですよね。
物事がうまく行っている時は有効な考えでも、何か自分が苦しくなってしまった時は、自分が絶対的に正しいと思っている価値観に対して、「それ、本当?」と自分に問いかけ、相対化してみると、気持ちが楽になるかもしれません。
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