境界線と課題の分離
今、新宿御苑の新宿門付近の紅葉がすごいことになってます。
大きな銀杏は真っ黄色、すぐ下には真っ赤な楓が競うように輝いています。
写真は一昨日の青空の下でのもの。今日はちょっと曇っててここまでのクリアな色は出てないです。
今年まだ紅葉を楽しんでいないと言う人は急いで御苑に行ってみて下さい。
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さて、生きづらさを感じている人の中には、他人との境界線があいまいな人が多いと思います。
アドラー心理学で言ったら、「課題の分離」ということでしょうか。
ここまでは自分の領域で、そこからはあなたの領域。
それがごっちゃになってしまうと、とても疲れてしまいます。
一番境界線を引きづらいのは親子関係かもしれませんね。
こんなこと、よくありますよね。
宿題をやらない子供に対して、親が「宿題やりなさい!先生に怒られたらどうするの?」
「今しっかり勉強しなかったら将来大変なことになるわよ!」
子供が宿題をやらなくて先生に注意されるのは子供の責任。
勉強しなくて将来良い仕事につけないのも子供の責任。
でも、親はそれをまるで自分のことのように感じて、自分の不安を子どもにぶつけてしまう。
あるいは、親が「子供が将来良い学校へ入って良い会社に入ってほしい」と思っている気持ちを子供はいつの間にか自分の気持ちとして内在化していきます。
そういうことが、大人になってから色々な人間関係の中で起こってきます。
そうなると、他人に振り回されてしまったり、逆に振り回してしまったりして、ヘトヘトに疲れてしまいますよね。
あの人はちっとも期待通りにやってくれない。(期待してることを相手に伝えてない)
上司が「俺は絶対に会社を休まない」と言うから自分も絶対に会社を休めないんです。
そんな人には、こんな言葉が役に立つのではないかと思います。
ゲシュタルト・セラピーの創始者であるフリッツ・パールズの「ゲシュタルトの祈り」です。
私は私のために生きる。 あなたはあなたのために生きる。
私は、あなたの期待に応えるためにこの世に生きているわけではない。
そして、あなたも私の期待に応えるためにこの世にいるわけではない。
私は、私。 あなたは、あなた。
でも、偶然が私たちを出会わせるなら、それは素敵なこと。
たとえ出会わなくても、それもまた素晴らしいこと。
みなが勝手に生きればいいというわけではありません。
でも、たとえば、人はひとつの手のそれぞれの指みたいなもの。
親指は親指としての役割があり、小指には小指の役割がある。
でも、親指と小指が同じと勘違いしてしまったり、小指が親指の役をしようとしたりしたら、うまく協調して動けません。
親指は親指としての自分を全うし、小指は小指としての自分を全うする。
だけど同時にひとつの手としてつながっています。
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