ラベルを剥がしてみましょう

皆さま、こんにちは。
今日、新宿御苑の前の遊歩道を歩くと目に入ったのはハルジオンのお花。
新宿御苑が開園していれば、園内には派手なお花がたくさん咲いてますから、このブログにハルジオンを載せることはなかったかもしれません。

今、園内ではバラが満開のはずです。

ハルジオンは「貧乏草」とも呼ばれていて、小さい頃に母親から聞いた話では「庭にこの花が咲くと貧乏になる」ということでした。
理由は、ハルジオンは雑草なので、この花が咲いているということは庭の手入れをしていないということ。
怠けているから貧乏になるということです。

小さい頃からそういう話を聞いていたせいで、私は長いことハルジオンをちゃんと見る気にもならなかったし、興味も持ちませんでした。

でも、今は園内の花園には行けないから仕方なく道端に咲いている雑草に目をやります。

よく見れば、なんて可愛い子なのでしょう?

細い柔柔な花びらの繊細なこと!

私たちは往々にして先入観のみで物事を見ているので、本当の姿を見ていないんですよね。

あるものの名前を知ると、そのあるものは色んな側面や可能性があるのにひとつのラベル・記号になってしまいます。

ラベルや記号だけを見ていると、そのものが持つ生き生きとした実在は感じられなくなってしまいます。

大人になると子供の頃に比べて1年が短く感じられるのも、大人の心にはそういった生き生きとした情報が入ってくる量が少ないからだという説があります。

子供の頃は、いろんなものが新鮮で、興味津々でした。

子供の頃のような純粋な瞳の輝きを取り戻すためにも、知らないうちにペタペタと貼ってしまった物事のラベルを剥がしてみてはいかがでしょうか?

人間関係においても、たとえば「あいつは酷い奴だ!」とひとたびラベルを貼ってしまうと、そこで私たちの思考は停止してしまい、その人の他の面、優しい面だったり勤勉な面だったりは見えなくなってしまいます。

自分が誰かにラベルを貼っていることに気づいたら、いつでもそのラベルを外して見ることができるように訓練していきたいものです。

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