時には後ろ向きに
今日から3月。昨日まとまった雨が降ったせいもあってか、新宿御苑の花々も我先にと競うように咲きだしています。
上のお花は、先週撮った寒桜です。1週間経った今日見に行ったらほとんどの花びらを地面に落としていて、地面がピンクの絨毯となっていました。
今見頃なのは梅のお花ですが、せっかくのきれいな写真なのでちょっとback dateですが載せちゃいます。
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さて、自然も街中の様々なディスプレイも春めいてきていますが、あなたはこの季節ウキウキしますか?
それとも・・・?
先日会った若い友人は、周りが春めいてくるのが好きではないそうです。
この季節はなんだか前に進まなければいけないような気がするけど、自分はそういう気持ちになれないとか。
春は卒業、進学、就職、転勤、それらに伴う引っ越しなど様々な変化がある季節。
自分で選んだ変化ならいいけれど、変化を強制されるような状況にいるとしたら苦しいものです。
前に進みたくない気分の時にはその気持ちを大切にして、状況が許すならば、ジッと立ち止まってみるといいと思います。
あるいは後ろに後退してみてもいいですね。
常に前向きでいなければならないというのもひとつの思い込みです。
常に右肩上がりでないといけない、とか。
そういえば、かの武田鉄也さんも実は20年にも及ぶうつ病を経験していて、心理学者のユングの本に「人生は山登りに似ている。登った限りは降りなきゃいけない。登りっぱなしのことを遭難したという」という言葉を見つけて、この言葉に救われたという話がありました。
ユング派のアメリカの心理療法家アーノルド・ミンデルは『うしろ向きに馬に乗る』という本を書いています。
常に前ばかり見ている人は時には後ろを見てみることでこれまで気が付かなかった景色を見ることが出来ます。
自分の人生を後ろ向きに眺めたら、これまでとは全く違った可能性が見えるかもしれません。
「押してダメなら引いてみな」という感じにも似てるかな?
頭を柔らかくして、様々な捉われから自由になっていきたいものです。
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