判断を止めてみてはいかが?
今年のゴールデンウイークはとても良いお天気に恵まれましたね。
新宿御苑の緑も一年でもっとも輝きを増す季節。
御苑の中央に聳え立つ、新宿御苑のシンボルツリーとも言われるユリノキは黄緑色のお花を咲かせていました。
若葉の間に埋もれるように咲いているので、近づかないと花が咲いてることに気づけないかもしれません。
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さて、今日の話は「判断」ということについて。
最近巷で流行している”マインドフルネス”では「今ここに起こっていることを判断(ジャッジ)することなくあるがままに観察することが大切」と言われます。
そう、全ての苦しみは判断することから生まれると言っても過言ではありません。
苦しみとは出来事自体にあるわけではなく、出来事に対する捉え方の中にあるのです。
心(マインド)はいつも「良い」「悪い」の判断をします。
まあ、それがマインドの仕事ですし、マインドなくしては私たちは生きることが難しくなりますが、現代の人々は皆、マインドが暴走して、必要のない判断を下している場合がとても多いのです。
「人間万事塞翁が馬」というお話をご存知でしょうか?
お話の概要は下記の通り。
昔、中国北方の塞(とりで)近くに住む占いの巧みな老人(塞翁)の馬が、胡の地方に逃げ、人々が気の毒がると、老人は「そのうちに福が来る」と言った。
やがて、その馬は胡の駿馬を連れて戻ってきた。
人々が祝うと、今度は「これは不幸の元になるだろう」と言った。
すると胡の馬に乗った老人の息子は、落馬して足の骨を折ってしまった。
人々がそれを見舞うと、老人は「これが幸福の基になるだろう」と言った。
一年後、胡軍が攻め込んできて戦争となり若者たちはほとんどが戦死した。
しかし足を折った老人の息子は、兵役を免れたため、戦死しなくて済んだ。
http://kotowaza-allguide.com/ni/saiougauma.htmlより引用
人生の長い時間のスパンの中で出来事を観察すれば、運がいいと思ったことが悪い出来事の原因になったり、その逆だったりして、そしてアップダウンを繰り返し行きます。
また、Aさんにとって不幸と思える出来事のおかげでBさんが助かったり、巡りめぐってCさんに必要なことが起こったりと、広い視野で物事を見れば、ある狭い視点のみから「良い」「悪い」と決めつけられることは1つもないことが分かります。
何かが起こったら、判断を脇において、ただ起こった事実だけを眺めていられると、いつも平安な気持ちでいられるようになりますよ。
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