認知行動療法ってなんだろう?
こんにちは。
新宿御苑前カウンセリングセンターのブログをご覧いただきありがとうございます。
こちらをご覧の方は、少なからず「カウンセリングって効果があるの?」「どういうものがあるの?」等、興味や疑問を持っていらっしゃるかと思います。
カウンセリングの種類はたくさんありますが、その中でも今回は認知行動療法についてご紹介したいと思います。
「認知行動療法」という言葉自体聞いたことがない方もいるかもしれませんが、実は様々な病気に有効なカウンセリング方法の1つだと言われています。海外でもよく用いられており、英語ではCognitive behavior Therapy と書き、頭文字をとってCBTと言われます。
さて、このCBTでは、どんなことをしているのか? CBTでは、まず、環境と人との相互作用(環境と人がお互いに影響しあっている)ことを整理することから始めます。
ここで架空のAさん(30代、男性)を例に、CBTの説明をしていきます。
Aさんは仕事をしていて上司からある大きな仕事を頼まれました。Aさんは、任された仕事が自分にできるのかと不安になりました。また、任された以上は完璧に仕事をしなきゃと考え、その仕事をするために今まで以上に残業することが増えてしまいました。いつもよりも体のだるさや眠気を仕事中に感じることも多くなってきました。
認知行動療法では、<出来事・きっかけ><考え(認知)><気分><行動><体の反応>の5つに分けて整理します。今回のAさんの場合では・・・
<出来事・きっかけ> 上司から大きな仕事を任された
<考え(認知)> 「任された仕事が自分にできるのか」「任された以上は完璧に仕事をしなきゃ」
<気分> 不安
<行動> 今まで以上に残業をする
<体の反応> 日中に体のだるさ、眠気
以上のように整理することができます。こうして整理してくる中で、比較的ご自身の意志で変えやすいい面と、変えにくい面がありませんか?
例えば、落ち込んでいるときに楽しい気分にしようと言われても、非常に難しいと思います。また、体がだるいのをだるくなくしようと言われても同様に難しいでしょう。
CBTでは、その名前の通り、<考え(認知)>と<行動>に焦点を当てています。そこでは、自分の考え方のクセやいい結果に繋がっていない行動を整理します。
時にはあえて自分の普段しない考え方や行動を取ってみることを通して、自分の望むようなよりよい結果を生み出せる方法を検討していきます。
そういった実践を通して、ある状況に対しても、よりよい結果を生み出せる行動や考え方を増やしていけることがCBTの目標となります。
とはいえ、最初は1人ですることは大変なものです。はじめはカウンセラーと一緒に問題解決に取り組む中で、徐々に自分の中で馴染んで、CBTの考え方が自分のものになっていってほしいと思います。
新宿御苑前カウンセリングセンターでは、カウンセリングの選択肢のひとつとして、上記の認知行動療法の考え方を使ったカウンセリング(心理療法)を受けることができます。「認知行動療法は自分の困りごとに合っているのか?」というところから、カウンセラーが一緒に考えていきますので、まずはお気軽にご相談下さいね。
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