秋の日に、徒然なるままに・・・

9月に入り、秋の気配が漂うようになりました。
新宿御苑の日本庭園の池のほとりにはススキの穂が秋風に揺れています。

秋になると、なんとなく物悲しい気持ちになりますね。
風に木の葉が揺れる音も、初夏などと比べると、葉っぱの中の水分が少なくなるせいか、少しカサカサとした乾いた音になります。

夏の暑さからは解放されるものの、お彼岸を過ぎれば夜の時間の方が長くなり、また一年が終わっていくな~、今年も大したことも成し遂げていないのにな~、などとちょっと自分を憂えてしまったりもします(^^;

多くの人は、自分の中にある物悲しさに触れるのを避けるために、ビッシリとスケジュールを埋め込んで、おいしいものを食べに行ったり、友達とおしゃべりしたり、旅行に行ったり、買い物したり、仕事に熱中したりしています。

そういうことをするのが悪いわけではないけれど、そんな風に忙しくしている心の隙間にもふと、物悲しさは忍び込んで来るものですよね。

日本には昔から「侘び・寂び」を愛でる文化があります。

「侘び」は「わびしい、悲しい」という意味で、「寂び」は「さびていく、廃れていく」という意味で、「侘び・寂び」は、どちらも否定的な感情表現の場で使われます。

朽ちていく、滅んでいく悲しさに抵抗せずにそれをただあるがままに感じていると、そこには限りある存在への愛おしさの感情が目覚めていくのですね。

自分の胸の中にある寂しさ・悲しさも、否定せずにそれを感じていると、悲しくて涙が出て来るのに、なぜか気持ちいいような不思議な感覚がしてきます。

しっかりと自分の感情に触れることは、自分自身を大切にすることです。

自分の悲しみを感じることは、慈悲の始まりであるも思います。

秋の気配にふと物悲しくなったりした時には、そんな自分とただ一緒にいてみましょう♪

お問合せ先
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
◇新宿御苑前カウンセリング・センター
〒160-0022東京都新宿区新宿2丁目1-2 白鳥ビル4階(受付2階)
三田こころの健康クリニック新宿内
TEL : 03-4405-6948
Mail: counselingroom@reengagement.org
http://counseling-sinjyuku.jp/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

前の記事

脱フュージョン

次の記事

人と比べること