113番目の元素

こんにちは。

暑いくらいの日も多くなりすっかり春ですね。
私は花粉症に毎年悩まされてしまうのですが、それでも春の気候は喜ばしく感じますね。

さて、昨年『113番目の元素』の命名権を日本の理化学研究所の研究グループが勝ち取ったというニュースがありました。
そして先月、元素名と元素記号の原案が提出されました。
約6か月の審査後、正式決定となりますが、原案の内容は名称を含め、決定まで非公表だそうです。
日本の発見した元素が周期表に記載されるのは初めてだそう。
アジアの国としても初となるそうです。

元素の命名権は発見者に認められます。
『113番目の元素』に関しては、アメリカとロシアの共同チームも同じ元素を、日本とは別の方法で作り出したと報告されていました。

研究の世界では1番に発見・報告できるかどうかが重要視されます。
研究以外の世界でもあることですが、2番目に同じことを報告してもほとんど評価されません。
そのため過度のストレスが生じ、捏造などの不正も出てくるのだとか。

研究を主導した研究者は14年前に研究に着手し、100兆分の1の確率の元素の合成に挑み、2004年に1個目の合成に成功、その9か月後に2個目の合成に成功しました。
その後、何の成果も出ない「魔の7年間」を経ましたが、2012年により信頼性が高い３個目の合成に成功しました。

米露のグループが113番目の元素を最初に合成したのは2003年で、状況証拠を認定水準にまで磨き上げたのは2013年。
日本は最初の合成で１年出遅れましたが、2012年に決定的な物証を得て逆転勝利を果たしました。
勝因は「信頼性の差」だそうです。

研究グループは「われわれは間違っていない」と確信し、忍耐強く同じ条件で実験を続行していたそうです。
2012年の物証が少しでもタイミングが違っていたら、追加資料として受理されていなかったら、命名権は認められない可能性もありました。
もちろん、運も大事で、頑張って同じことを続けていても報われないこともあるかと思います。
それでも、何かを納得するまでやり遂げたら報われるはずだということは信じたいですよね。

私たちは決して1番でなければならない世界には生きてませんし、人に評価されることが全てではありません。
でも評価されることでなければやる気をなくしてしまう、ということもあると思います。
それでも自分の信念を貫くことや、やり続ける事で大きなものを得られることを忘れずにいたいですね＾＾

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