風景




先日、新宿御苑のスズカケの木の下でアーシングしていたときに、ふと木の下に蠢くものが目に止まり、トカゲかなと思って近づいてみると、なんとミドリガメの赤ちゃんでした。

御苑内にはいくつか池があるけれど、池からは結構離れたところの森の中という感じのところだったのでとても驚きました。

小林一茶の「やせガエル 負けるな一茶 ここにあり」みたいな心境になり、この子のいのちを応援したくなりました(*^^*)



★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜



さて、今日はAmazarashiの曲、第2弾。 



曲のタイトルは「無題」


作詞:秋田ひろむ

作曲:秋田ひろむ



木造アパートの一階で 彼は夢中で絵を描いていた

描きたかったのは自分の事

自分を取り巻く世界のこと

小さな頃から絵が好きだった

理由は皆が褒めてくれるから

でも今じゃ褒めてくれるのは一緒に暮らしている彼女だけ

でも彼はそれで幸せだった

すれ違いの毎日だけど 彼女はいつもの置手紙

桜模様の便箋が愛しい

気づいたら夜が明けていた

気づいたら日が暮れていた

気づいたら冬が終わってた

その日初めて絵が売れた



状況はすでに変わり始めてた

次の月には彼の絵は全て売れた

変わってくのはいつも風景

誰もが彼の絵を称えてくれた

彼女は嬉しそうに彼にこう言った

「信じてた事 正しかった」



絵を買ってくれた人達から 時々感謝の手紙を貰った

感謝される覚えもないが 嫌な気がするわけもない

小さな部屋に少しずつ増える 宝物が彼は嬉しかった

いつまでもこんな状況が続いてくれたらいいと思った

彼はますます絵が好きになった

もっと素晴らしい絵を描きたい

描きたいのは自分の事 もっと深い本当の事

最高傑作が出来た

彼女も素敵ねと笑った

誰もが目をそむける様な 人のあさましい本性の絵



誰もが彼の絵に眉をひそめた

まるで潮が引くように人々は去った

変わってくのは いつも風景

人々は彼を無能だと嘲る

喧嘩が増えた

二人もやがて別れた

信じてた事 間違ってたかな



木造アパートの一階で 彼は今でも絵を描いている

描きたかったのは自分の事

結局空っぽな自分の事

小さな頃から絵が好きだった

理由は今じゃもうわからないよ

褒めてくれる人はもう居ない

増える絵にもう名前などない



気付けばどれくらい月日が過ぎたろう

その日久々に一枚の絵が売れた

変わってくのは いつも風景

その買主から手紙が届いた

桜模様の便箋にただ一言

「信じてた事 正しかった」



https://youtu.be/CTv9xLPu7Q8

曲を聴いて、歌詞を聴いて、この人何者???と思いました。



とても深いです。



自分の絵が売れようと売れまいと、チヤホヤされようと嘲られようと、彼女と別れて一人になっても、すべては自分の前を通り過ぎていく「風景」に過ぎない。



「風景」を見ている自分は何も変わらない。





私たちは日々の暮らしの中で色んな出来事が起こり、それについて喜んだり悲しんだりします。



良い出来事があると、それが永遠に続いてくれたらいいなと思う。



でも、物事は必ず変わっていきます。



良いことに執着すると、それを失うことが心配になってしまう。



逆に嫌なことが起こると、それがずっと続いてしまうような気になって、絶望感を感じてしまうかもしれません。



そしてその出来事や感情や思考が自分だと思ってしまって、ジェットコースターのように振り回され、あるいはそれらの波に飲み込まれてしまってアップアップしてしまう。



でも、どんなことがあってもそれを見ている意識、それが本当の自分です。



最近流行りの「マインドフルネス」という心の訓練をしていくと、そんな風に周りの状況に振り回されない自分になっていけるかもしれません。



私だったら曲のタイトルを「風景」ってつけたいところだけど、「無題」なんですね。



全ての風景の真ん中は空であり、名前のつけようがないからかな?




お問合せ先

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◇新宿御苑前カウンセリング・センター

〒160-0022東京都新宿区新宿2丁目1-2 白鳥ビル2階

三田こころの健康クリニック新宿内

TEL : 03-4405-6948

Mail: counselingroom@reengagement.org

http://counseling-sinjyuku.jp/

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