鬼は内、福は内

2月に入って都内でも雪が降る日があり、立春を過ぎたとはいえ寒い日が続いています。

今日の新宿御苑のお花はロウバイ。花言葉は「ゆかしさ」「慈しみ」「先導」「先見」。
(今日は御苑は休園日なので、写真は先週金曜日のものです。)

さて、もう10日近く過ぎてしまったけれど、2月3日は節分でした。
節分には豆まきをして、恵方巻を食べるというのが季節の風物詩ですね。
我が家では毎年豆まきをしていますが、近年では鬼に豆をぶつけて「鬼は外!」と追い払うことになんとなく違和感を感じるようになってきました。

鬼というのは一般社会から非難されたり怖がられたり疎まれたりする存在。

ところで鬼さんはいったいどんな迷惑行為をしたというのでしょうか?

私たちは誰かに対して「鬼」とか「悪魔」とかラベルを貼ってしまうと、その対象についてちゃんと観察したり深く考えたりすることをしなくなってしまいます。

またある集団が、その集団の外の特定の対象を敵に仕立てることで集団内部が安定するという、いわゆるスケープゴートというのもあります。

 
心理療法的にいうと、自分が嫌いだとか腹が立つ相手というのは、自分の中の認めたくない影の部分を外部に投影しているのだという考えがあります。

自分の中にあって、自分の中から疎外されている部分。
それは、弱さであったり、怠け心であったり、怒りっぽさであったり、ずるいさであったり。

それは何かにつけて、自我(顕在意識)を刺激してきます。

本当は誰の中にもあるそういった影の部分を、「ああ、私の中にはそんな弱さがあったんだね」と認めて、弱い自分を「よしよし」して、普段の意識の中に入れてあげる(統合していく)と、これまでよりも幸福になってきます。

だから、「鬼は内、福は内」というのがよいですね。

調べてみたら、本当に節分に「鬼は内、福は内」と言って豆をまく地域があったり、逃げて来た鬼をかくまってくれる神社があったりするのですね。

そういう優しさが私は好きだなぁ~(*^^*)

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