千と千尋(3)~矛盾を抱えること

8月に入ってからはっきりしない日が続きますね。
暑くなくていいけれど、夏空が恋しい気がします。
今日の新宿御苑で見つけたお花は「サンゴシトウ」。
真っ赤な色は夏らしい強いエネルギーを感じますね。

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

さて、『千と千尋』の続き。

この物語で私が好きな点のひとつが、登場する八百万の神様たちがみな異形な姿をしているところです。

普通神様というと、なんだかとても美しいお姿を想像すると思うのですけど、ここに登場する神々は違うんですよね。

なかでも「おしら様」が私は好きです(*^^*)

油屋の経営者である魔女の湯婆婆も2頭身の強烈な姿をしてますね。

湯婆婆はとても強欲で横暴なボスといったキャラクターです。
でも、双子の姉の銭婆は外見はそっくりだけれども、とても穏やかで優しい性格で物欲もなく、「沼の底」という寂しい田舎に住んでいる。

そして、あんな優しいおばあちゃんの名前が「銭婆」。
普通、逆ですよね。
もともと二人は「二人で一人」だったらしい。
相反する要素が分裂してしまってますが、もともとはどちらも一人の中にあるべきもの。

心が苦しくなるとき、私たちはつい「白」か「黒」か、どちらかを選ぼうとしてしまいがちです。
でも世界は本当は矛盾をはらんでいる。
矛盾こそが、その混沌さこそがエネルギーを生みます。
『千と千尋』の世界は、理性では到底理解できない圧倒的なエネルギーに満ちてますね。

統合された大人の心は、多くの矛盾する気持ちを自分の中に抱えられることが大切なんではないかなと思います。
そして、いろいろな矛盾する気持ちと気持ちの間に疎通があること。
そして、どれも自分の一部だと認めて、一見良いと思える気持ちも、一見ネガティブと思える気持ちも、同じように認めてあげられるといいな~と思います。

お問合せ先
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◇新宿御苑前カウンセリング・センター
〒160-0022東京都新宿区新宿2丁目1-2 白鳥ビル2階
三田こころの健康クリニック新宿内
TEL : 03-4405-6948
Mail: counselingroom@reengagement.org
http://counseling-sinjyuku.jp/

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