認知行動療法について
認知行動療法は、生活上の様々なお困りごとがあったときに、本来持っていた心の力を取り戻し、さらに強くすることで困難を乗り越えていけるような心の力を育てる方法として注目を浴びている心理療法です。
現実の受けとめ方やものの見方を”認知”と言いますが、その認知に働きかけて心のストレスを軽くしていくような流れになります。認知には、何か出来事があった時に瞬間的にうかんでくる考え方や心の声、判断、イメージ等があり、それを「自動思考」と呼びます。「自動思考」が生まれると、それによっていろいろな気持ちが湧きおこり、それに基づいて行動することになります。ストレスに上手に対処するためには「自動思考」に気づき、うまく働きかける事が役立ちます。
たとえば、あなたがパートナーにLINEをして既読がついたのに返事がなかなか返ってこなかったとします。そのときに、「私のことを無視している」と思ったら悲しくなるかもしれません。「他の人と会っているのでは…」と疑うと、怒りが湧いてくるかもしれません。「最近、仕事が忙しそうだ」と思うと心配するかもしれません。
このように同じ体験をしても、それをどのように受け止める方によって感じる気持ちはだいぶ変わってきます。身体の反応やその後の行動も変わってきます。
認知行動療法では、気持ちが動揺したり、つらくなったりした時に浮かんでいた考え(自動思考)に注目し、それがどの程度現実と食い違っているかを検証し、あなたの考えをしなやかに柔らかくして思考のバランスをとっていきます。こうしたプロセスを進めるために、カウンセリング時はもちろんホームワークを用いて日常生活のなかで行うことが不可欠になります。
新宿御苑前カウンセリングセンターでは、個別のカウンセリングにて認知行動療法を取り扱っています。カウンセリングお申込みの際に認知行動療法を希望する旨をご記入ください。